エリスの受難
第一章「嫌な日の始まり」

エリス「まったく、なんだよ唯芽の奴」
エリス「せっかくあたしが新しい武器を作ってやろうと思ったのに」
前回作った武器が失敗作だったから改めて作ろうと思ったエリスは唯芽にそのことを言いに行ったのだ
が断られてしまったのだ。
エリス「今日は先輩と出かける約束があるんです〜なんてさぁ」
エリス「あぁ〜あ、これからどうしようかなぁ?」
武器を作ってあげるつもりでいたエリスはせっかくの休みなのに他に予定がなかった。
エリス「まぁ、こんな日もあるか〜、公園でのんびりしてこっと」
結局、公園でのんびりと時間をつぶすことにしたエリスは公園にやってきた。
公園に入って茂みの近くにベンチにのんびりと座りながら新しい武器のアイディアを考え始める。
エリス「う〜ん、・・・をこうして、・・・あっ、あれをこうしたら・・・・」
真剣に新しい武器のことを考えるエリス。やっぱり好きなことを考えるのは楽しい物だった。
ひゅん!!
エリス「うわ!何だ!」
いきなり自分に向けて何かが飛び掛ってきた。
何とかよけてその場所を見ると・・・
エリス「なんだ?コイツは・・?」
メイド服を着た唯芽くらいの背の女の子がベンチにぶつかっていた。
エリス「おい!オマエ大丈夫か?」
さすがにピクリともせずにいられると心配になってしまう。
近づいて声をかけた瞬間
ガバァ!!
いきなりその女の子は起き上がった。
エリス「ビックリした〜!いきなり起き上がるな!」
そういって女の子の方にもう一度近づくエリス。
しかし女の子に反応はない。
エリス「なんだよ・コイツ?」
○・○「虫なのです・・・・」
エリス「ハァ?なに言ってんだ?」
○・○「虫なのです!おいしそうなのです!」
ゆっくりと振り返った女の子はエリスをみると飛びかかってきた。
エリス「な、何だよ!コイツは〜!」
ぎりぎりで避けるエリス。
エリス「やめろよ!あたしは虫じゃないぞ!」
○・○「虫なのです!リ・サの虫なのです・・・」
しかしリ・サと言った女の子はまったく聞いていなかった。
リ・サ「虫〜な〜の〜で〜す♪」
ジリジリと近づいてくる。
エリス「だめだ!コイツ本気であたしを食べる気だ!」
ゆっくりと公園の出口に移動していくエリス。
じわじわとリ・サは近づいてくる。
ガサリ・・・
その時、茂みで何か音がした。
ピク?
リ・サの注意が一瞬エリスから茂みに移る。
エリス(いまだ!)
その一瞬の隙を突いてエリスは公園から逃げ出した。
リ・サ「虫!待つのです!」
それを追ってリ・サも公園から走り出ていく。
誰もいなくなった公園の茂みからエリスと同じ妖精の女の子が顔を出した。
リリス「ふぅ〜、ばれなくてよかったの」
リリス「でも、あの子大丈夫なのかな〜?」
あの時、リリスは偶然通りかかったところで自分みたいに襲われてるエリスを見つけとっさに注意を
自分に向けたのだった。
リリス「でも、やっぱり心配なの」
これ以上かかわらないでおこうと思ったリリスだが結局心配になりエリス達のあとを追うのだった。

続く